デンタルダイヤモンド 2026年7月号
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24 アライナー矯正治療は、2000年前後からインビザラインをはじめとする企業主導型のシステムが普及してきた。アライナーだけでなく、口腔内スキャナーの普及やデジタル化の推進においても、企業の貢献は大きい。しかし近年、歯科医院内で3Dプリンターを用いてアライナーを自製する「インハウスアライナー」が注目を集めている。 筆者は2018年よりサーモフォーミング型インハウスアライナーを臨床に導入し、混合歯列期から永久歯列期まで幅広い症例に応用してきた。また、2019年からは独自ソフトウェア「ORTHOism」の開発を継続し、デジタル矯正歯科のさらなる可能性を追求している。加えて、コバルトクロムやチタンを用いた金属3Dプリンティングにも取り組み、補助装置の内製化においても新たな分野を開拓しつつある。 本特集ではインハウスアライナーの導入を検討している開業医をおもな読者対象として、アライナー治療の本質的な限界と可能性を整理したうえで、製作方法の選択、治療設計の考え方、必要な機材と知識について解説する。みである一方、治療計画の修正に時間を要することや、コストが高額であることが課題として挙げられる。 インハウスアライナーは、口腔内スキャンデータからセットアップ・製作をすべて歯科医院内で完結させる方式である。欧米では近年、歯科医師がアライナー計画のみを作成し、アライナーデータ(STL形式)を歯科技工所に依頼する方法もある。また、歯科技工所と協同で製作することもある。修正や再製作に要する時間を短縮でき、企業の指定した製作方法にとらわれず自由に設計できることが最大の強みである。また、治療計画の細部まで術者が直接コントロールできるため、アライナー治療に対する理解と技量が深まりやすい。 ただし、インハウスアライナーは自由度が高いゆえに、判断の責任がすべて術者に帰属することを忘れてはならない。FormingAligner) サーモフォーミング法では、口腔内スキャナーで取得したデータを専用ソフトウェアで編集し、各ステージごとの歯列模型を3Dプリンターで出力する。次に、この模型を熱成形器にセットし、熱可塑性シートを加熱・真空成形することでアライナーを製作する(図1)。模型からの分離後、スキャロップカットやストレートカットなどのトリミングを行い完成となる。 工程は多いが、シートの材料選択の自由度が高く、薄くて透明性に優れたアライナーを インハウスアライナーの特徴・ メリットとアウトソーシングとの違い1.アウトソーシング型との本質的な違い アライナー矯正治療は、治療計画の立案者と装置製作者が同一かどうかによって、大きく「アウトソーシング型」と「インハウス型」に分類される(表1)。 アウトソーシング型では、歯科医師が指示書と口腔内スキャンデータを企業に送付し、企業側の技術者がセットアップと製作を行う。豊富なサポートと統一されたプロトコルが強 2種類のアライナー製作方法:サーモフォーミング/ダイレクトプリンティング(表2)1.サーモフォーミングアライナー(Thermo

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