歯肉レベル骨頂レベル歯肉レベル骨頂レベル図❷a 2壁性骨吸収の最深部におけるクロスセクショナル画像の歯肉レベルと近心の骨頂レベル図❶a 3壁性骨吸収図❶b 2壁性骨吸収図❷b 歯肉、骨吸収、切開(赤線)のイメージ図❶c 1壁性骨吸収図❷c デブライドメント後、骨補填材填入のイメージ図❷d サジタル画像における骨補填材填入イメージ。狙った骨レベルに填入が可能43測は非常に有効であると考えている。1.骨内欠損に再生療法を行う場合 この場合はとくにCBCTの活用が重要である。一般的に、骨内欠損において歯根側は最も深く、そこから徐々に浅くなる。また、骨内欠損が1〜3壁性のいずれになるかで、CTクロスセクショナル画像で観察できる断面形態が異なる(図1)。 再生療法により硬組織を獲得したいレベルは、骨内欠損がない既存骨の骨レベルを目標とする。その目標とするレベルが、切開を行う歯肉表面から何㎜なのか、さらにその深さから頬舌側の骨頂までの距離と大まかな角度を把握することで、術中の目安になる。加えて不良肉芽のデブライドメント後、骨と切開で作った面で囲まれた空間に骨補塡材を塡入することで、狙った骨レベルまで骨増生できる(図2)。2.歯槽骨縁上の再生療法を行う場合 この場合は、再生療法でどのレベルまで骨を塡入するのかを検討する。根管距離(骨補塡材を塡入する歯根と歯根の距離)が2㎜の場合、隣接面コンタクトポイントから5㎜1)のレベルに骨補塡材を塡入し、それが骨になることにより、硬組織は理想的な形態となる。それがどのレベルにあたるのか、周囲歯槽骨とのバランスを考えた場合、どのレベルまで塡入するのかなど、術中の目標を確認して実
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