デンタルダイヤモンド 2025年8月号
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再生療法)に関する効率化と、その先にある新時代のワークスタイルとの融合として、以下に示す7項目について症例を交えて述べていきたい。1.CBCTの活用による効率化2.低侵襲型(MI)再生療法の早い治癒による効率化3.複数歯のMI再生療法4.レーザー等の新しい機器の導入と活用5.スタッフ間の連携6.メインテナンス患者の増加7.再生療法等を効率的に用いたケース CBCTが歯科臨床に導入されて約20年が経ち、再生療法を行ううえで、骨内欠損を始めとしたさまざまな歯槽骨形態が把握可能となっている。以前は漠然と骨形態を観察して再生療法に臨んでいたが、現在は迷うことなく確実な切開を行うために、必要な数値の計42巻頭特集 歯科医療は、デジタル技術の進展と患者中心のアプローチを背景に大きく変化してきている。 デジタル化とチーム医療により、口腔内スキャナーやCAD/CAMなどのデジタル技術を活用した精密治療も活発になっている。また、歯科医師と歯科衛生士、歯科助手、受付スタッフが専門性を活かして役割を分担する体制が整備されることで、業務の効率化が進んだ。この影響で、治療の質に加えて収益性と患者満足度が向上している。さらに、女性や子育て世代が働きやすい職場環境が整備されてきた。 そして、最新技術に対応するためのeラーニングやセミナー、学会などへの参加による継続的な学び直しが奨励され、「一生学び続ける職種」としての意識が高まっている。 そこで本稿では、歯周組織再生療法(以下、 歯科医療における 新時代のワークスタイルの特徴 CBCTの活用による効率化溝上宗久Tokihisa MIZOKAMI福岡県・溝上歯科学研都市クリニック歯周組織再生療法の効率化とその先を目指して

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