共鳴振動周波数分析装置補綴のプロトコル埋入のプロトコル修復のプロトコル振動変換器をインプラント体に装着低い安定性低い安定性固有振動数を測定中程度の安定性中程度の安定性60フルブリッジ2回法通常荷重65部分修復1回法または2回法早期荷重b:実際の測定の様子。接触が不要であり、術野を清潔に維持できる70シングルスタンディング1回法即時荷重高い安定性高い安定性単冠修復 ISQ値とその変化に影響を与える 要素59a:ISQ値測定のイメージ図。プローブから磁気パルスを発信することで共振周波数を測定し、ISQ値を得る(モリタHPより引用改変。製品画像はメーカーより提供)図❷ RFA(共鳴振動周波数分析装置)を用いた測定リスクのあるインプラントISQ値をモニター図❸ ISQ値に応じた治療プロトコル。臨床ではインプラント体への荷重負荷開始時期の間接的な指標やトラブルの可能性を予測する指標として使用される(モリタHPより引用改変)造装着後にトラブルが生じた際にISQ値の測定を行っている。インプラント手術時には、ISQ値およびその変化を確認することで初期固定やOsseointegrationの指標の一つとしている。その際、手術後に経時的なISQ値の変化を患者に示すことで、患者のインプラント治療に対する理解を深められる(図4)。 また、インプラント治療では上部構造装着後にもさまざまなトラブルが生じる。上部構造の破損やインプラント周囲炎を認めた際には、ISQ値を測定し、インプラント体の骨内での状態を推測する一助としている。 臨床でISQ値を応用する際には、ISQ値に影響を与える要素5)も理解しておくことが必要である。インプラント手術時にISQ値に影響を与える要素には性別、幅径や長径などのインプラント体のデザイン、埋入部位、埋入トルク、骨移植の有無など多数報告されている。しかし、これらの要素がISQ値に与える影響は、いまだ統一した見解は得られていない。ここで、当科で行ったインプラント埋入部位がISQ値に与える影響の検討を紹介する。
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