デンタルダイヤモンド 2025年4月号
9/12

図❼ 唇側歯槽骨の維持を目的としたルートメンブレンテクニックを行う(2018年6月)図❾ 歯槽堤増大の術前・術後の咬合面観。組織の増生が確認できる図❿ 最終補綴装置装着時の口腔内写真(2018年10月)図⓫ 術後の口唇周囲正面観(2018年10月)図❽ 1部に上顎口蓋部より結合組織を採得し、歯槽堤増大術を行う図⓬ 最終補綴装置装着時のX線写真36を考えると、なぜ前歯は失活し、抜歯に至ったのかが気がかりである。また、臼歯のう蝕処置の原因や咬合力など、把握しておかなければならない問題点が山積みされているように思う。 審美だけではなく機能的な面や、歯と歯周組織のコンディションまで考慮した診断が必要であると考える。次に、それを可能としたEFSBシステムについて、症例とともに解説する。 「なぜそうなったのか?」を理解するためには、まず患者の口腔内の正常像と異常像を見分け、問題点を抽出する必要性がある。そのための重要な4つの評価項目として、Esthetics(審美的評価)、Function(機能的評価)、Structure(歯のコンディション評価)、EFSBによる診断症例

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る