図❶ 夏堀礼二先生(左)と筆者(右)表❶ 撮影する記録写真の種類•初診時の基本の5枚•歯周病や欠損があり全顎的な治療が必要となる場合は、全顎写真20枚•治療中•外科中•シェード•補綴物•顔貌•治療終了後•メインテナンス時など34巻頭特集 筆者が歯科医師になり、臨床を始めて20年が経つ。いまでも毎日、カメラを用いて口腔内写真などの資料を採得している。そのきっかけは、最初の勤務先の教えであった。 院長の夏堀礼二先生(青森県開業:図1)には、写真撮影の方法と必要性を、日々の臨床のなかでルーティンワークで行うよう教えていただいた(表1)。 採得した資料は、患者への説明や治療経過の記録に用いる他、自らの臨床の足跡を残すことでもあり、写真へのこだわりが臨床へのこだわりに繋がると学んだ。 最初からよい写真を撮れたわけではない。現在はカメラといえばデジタルが当たり前だが、筆者が歯科医師になった2000年代初頭はデジタルカメラが出始めたころで、勤務2年目の途中まではフィルム(リバーサル)で撮影していた。 勤務医時代の教えMY MENTOR斎藤隆輔Ryusuke SAITO秋田県・さいとうデンタルクリニック歯科臨床における写真撮影とスタディーグループでの臨床進化
元のページ ../index.html#8