歯内療法ブラッシュアップ 患者さんと歯科医院のWin-Winの関係を築くためのTips
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032愛知県・かみやデンタルクリニック神谷圭祐日本歯科大学附属病院総合診療科1北村和夫根管治療(大臼歯 抜髄〜根管充塡)100,00050,000トルコ共和国ドイツ日本大韓民国イギリスフランスオーストラリア台湾タイ王国ニュージーランド香港アメリカ合衆国7,8087,808 10,453 10,453 11,100 11,100 11,200 11,200 13,206 13,206 19,484 19,484 21,312 21,312 31,509 31,509 41,812 41,812            88,105            88,105                       153,213                       153,213                            182,636                            182,636200,000(円)0150,000図❶ 2023年に行われた調査による根管治療費の国際比較(参考文献1)より引用改変)垂直性歯根破折の診断 根管治療に使用する器具・器材が進化した現在でも、根管治療は難しいという話をよく耳にする。歯科医師が行う根管治療の成功率に関してさまざまな報告があるが、100%ではないと著者は考えている。したがって、根管治療が失敗に陥った場合、再治療が必要となる。とくにわが国では、根管治療の多くが国民皆保険で行われていることもあり、FDI加盟国のなかで治療費が安く(図1)1)、その成功率は50%程度とされている2)。そのため、現在も再根管治療が繰り返されているのが現状である。 既根管治療歯の再根管治療を検討する場合、どのような根管治療を受けたかを患者から聴取することが大切である。とくにラバーダム防湿を行っていたか否か、マイクロスコープの使用、根管治療に要した時間および回数などを確認するとよい。イニシャルトリートメントの質が、再根管治療を行うか否かの決定の際の参考の一つとなる。 本項では、既根管治療歯に対し、再根管治療を行うべきか否かの判断基準について再考する。 根管治療を開始してから、患歯が垂直性歯根破折しているから保存困難であると、患者に伝えた場合、信頼関係が失われる可能性がある。そのため、再根管治療を行うかを決定する前に、該当歯が垂直性歯根破折を起こしているかどうかを見極める必要がある。垂直性歯根破折歯は、抜歯または外科的歯内療法の適応であり、一般的に再根管治療の適応ではない。 2018年に8020推進財団が行った永久歯の抜歯原因調査によると、歯根破折は抜歯理由の第3位で17.8%であった3)。この結果は、2005年の前回調査時の11.4%と比較し、増加傾向にある。しかし、口腔衛生管理が徹底している北欧の62再根管治療すべきかの判断基準04

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