歯内療法ブラッシュアップ 患者さんと歯科医院のWin-Winの関係を築くためのTips
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2026年6月吉日編著 北村和夫 私が大学を卒業し、歯科医師となって40年が経過しました。私が昭和の時代に学んだ歯内療法は、令和の現在、ほとんど実施していません。かつての根管洗浄はシリンジ洗浄がゴ-ルドスタンダードであり、交互洗浄が広く普及していましたが、現在、過酸化水素を用いても効果がないといわれています。そして、次亜塩素酸ナトリウム溶液とEDTA溶液を用いたシリンジ洗浄に、超音波などの機械的洗浄を併用することが推奨されています。また、根管貼薬剤はホルムクレゾールやフェノールカンフルの為害性が問題視され、水酸化カルシウム製剤に代わりました。また、根管シーラーは硬化収縮する前提で、加圧根管充塡が一般的に行われていましたが、硬化微膨張するバイオセラミック系シーラーとNi-Tiロータリーファイルの普及により、シングルコーン法が諸外国では主流となりつつあります。 歯科における治療器具·器材や治療技術は日進月歩で進化し続けています。とくに歯内療法の分野においては、歯科用マイクロスコープ、歯科用コーンビームCTやNi-Ti製ロータリーファイルが「歯内療法の三種の神器」として欠かせない存在となっています。それに加え、バイオマテリアルや各種機械的根管洗浄器などが開発され、普及しつつあります。しかし、実際の臨床の現場においては、保険診療による制約などから効率的な運用がなされていないケースも見受けられます。近年、「歯内療法の三種の神器」を用いた根管治療は、その有効性が認められ、歯科診療報酬改定のたびに保険収載となる治療法も増えてきています。歯科医師は患者さんの症状を的確に判断し、その治療法の選択肢を呈示し、患者さんにとってベストな治療を提供しなければなりません。そのためには日々の研鑽が必要です。幸いなことに今なお、多くの歯内療法の講演会やハンズオンセミナーが開催され、歯内療法が注目され続けています。 そこで今回、『歯内療法ブラッシュアップ~患者さんと歯科医院のWin-Winの関係を築くためのTips~』として、歯内療法における臨床力を高めるためのTipsをまとめました。本書はわが国を代表する、それぞれの分野での第一人者の先生方に執筆を依頼し、第1章で「臨床力を高める勘どころ」、第2章で「収益力を高めるハウツウ」、第3章で「トラブル回避の実践ポイント」をご紹介いただきます。エンド専門医が「1本の歯を残すためにどれだけの情熱を注ぎこんでいるか」、本書を読破し、ぜひその一端を感じ取っていただきたい。 本書が多くの臨床医から支持され、患者さんと歯科医院のWin-Winの関係を築くための歯内療法のバイブルとなれば幸いです。 最後に、ご多忙中にもかかわらず快くご協力いただき、限られた紙面でご執筆いただいた先生方に心より感謝申し上げます。刊行にあたって

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