a:歯科衛生士治療の歯周治療用エプロンb:歯科医師治療用のエプロン図❶ 衣服へ薬液が付着するのを防ぐために、大きめのエプロンを使用する図❷ タオルを使用して皮膚への付着を防ぐ164福岡県・辻本デンタルオフィス辻本真規口腔外:皮膚、衣服への薬液の付着衣類を守る工夫、バキューム、シリンジの工夫が必要となる。1.皮膚や衣類を守るポイント 歯科医院で使用する患者用エプロンは現在ほとんどの医院がディスポーザブル製品を使用していると思われる。しかし、それらの大きさはさまざまで、図1に示すように当院では歯科医師の治療用と歯科衛生士の歯周治療用と2つに分けている。歯科医師の治療用は肩や、腹部付近まで被覆できる大きなものを使用しており、薬液や、印象材などが付着しないようにしている。また、治療時には図2に示すようにタオルを顔にかけて治療をすることにより薬液が付着しないように工夫している。2.バキューム、シリンジの取り扱いのポ 前述のような対策をしていても、シリンジからNaOClを垂らしてしまうと、隙間から皮膚や、衣服に付着するということも考えられる。図3に示すようにNaOClを使用する際には必ずバキュームを使用し、ラバーダム防湿をしていたとしても、口腔内に漏出しないように、飛散したものが口腔外に飛んでいかないように注意を要する。とくに超音波チップや音波チップを使用したアジテイント 根管洗浄を行ううえで多くの先生方が使用しているのが次亜塩素酸ナトリウム(NaOCl)とエチレンジアミン四酢酸(EDTA)の2つだと思われる。 NaOClは強力な抗菌作用と有機質溶解能を有し、根管洗浄液として最も広く使用されている。一方で強い細胞毒性をもち、根尖外へ逸脱すると急性疼痛、腫脹、出血、神経障害など重篤な合併症を引き起こす可能性がある。また、患者の衣服や皮膚への付着、口腔内への漏洩などでトラブルを起こす原因にもなり得るため、安全な運用が必要である。 本項では、NaOClを安全に使用し、薬液事故を起こさないためのTipsを解説する。 NaOClによる薬剤事故が起こる部位は大きく分けると3つあり、1)口腔外:皮膚、衣服への薬液の付着、2)口腔内への薬液漏洩、3)根尖孔外への薬液漏洩となる。 それぞれで事故を起こさないためのポイントや、原因を解説する。 口腔外で薬液を付着させないためには、皮膚や薬液事故を防ぐ安全管理 ラバーダム防湿・根管洗浄時の注意点01
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