図❶ X線検査によるECRの見え方の違い。デンタルX線画像ではあきらかな透過像を認めないが、CBCTの歯列直交断像では6の口蓋根の口蓋側に透過像(矢印)を認める10150510115 歯頸部外部吸収の診断と治療特定の因子なし矯正治療歯周治療口腔悪習癖隣在歯の抜歯漂白萌出遅延発達障害隣接面切削修復治療BP製剤外傷クラック口腔衛生不良吹奏楽器猫飼育図❷ ECRの発生にかかわっていると考えられる因子、およびその数を示す(参考文献4)より引用改変)複数因子1因子2025(%)5.6%5.6%0.9%0.9%13.5%13.5%22.3%22.3%57.7%57.7%特定の因子なし1因子2因子3因子4因子のではないかと考えられている。図2に示すように、ECRの発症者には矯正治療や外傷の既往に加えて、猫を飼育している割合が高く、それに加えて複数の因子を認める場合も多い、という報告がある4)。興味深いことに、猫には吸収病変が口腔内に多発することが知られており、そのことからもECRの発症に猫が関与している可能性が示唆されている。4.診査診断 歯周組織検査、電気歯髄診と冷刺激診などの歯髄診断を通法どおり行う。とくにプロービングの際、吸収開始点を触知できるかどうかを確認する。このとき、プローブで歯根表面に触れることで段差を認めた場合、吸収開始点が大きい、つまり歯根表面に吸収窩が大きく開口していると考えられる(図11)。 また、デンタルX線検査に加え、診断と治療計画のためにCBCT検査はとくに必須である。デンタルX線画像は近遠心面の吸収を特定できるが、頰舌側面の吸収を特定することはできない。そのため、病変の広がりはもちろん、範囲が狭かったとしても、どの歯面に認めるかが重要となる。5.鑑別診断 ECRは、歯頸部う蝕と内部吸収との鑑別が必要となる。 探針などで触知すると、歯頸部う蝕は象牙質が軟化するため粘り気を触知するが、ECRでは象牙質は軟化せず、硬組織に触れる。また、ECRでは吸収部に歯肉から連続した軟組織が入り込むが、う蝕はその限りではない。 内部吸収はかなり稀な疾患であり、歯髄から吸収が進行する。ECRの鑑別はデンタルX線検査お
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