1歯欠損から1歯残存までを補綴する Best Denture Design 【増補改訂版】
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のとφ0.9㎜ワイヤークラスプここで鑞着レストレスト付キャストクラスプメタルアップ基底結節レストメタルベース◦頰舌回転を抑えるために、舌側鉤腕の位置と剛性が大切である(19)。◦犬歯の基底結節レストは、側方力に対して抵抗する形態にする(23)。◦53の維持装置は、できるだけ外観に触れにくいように配慮する(25,34)。◦7は外側性把持を確実にするため、キャストクラスプにする(19)。◦舌感、発音、強度を考慮して、孤立歯の舌側はメタルアップにする(27)。◦吸収した顎堤の形態を考慮して床縁を決める(40,41)。◦辺縁は鋭くしなければ、顎堤に移行的な形態でよい(40,41)。◦中心咬合位での残存歯と均等接触させる(50)。◦側方運動時は、人工歯と接触させない(55)。119 義歯で修復する機会は少ない欠損型であるが、最近はブリッジにして支台歯を削ることに対しての不安やインプラント処置に対する不安などの理由で、このような欠損を義歯で処置することも考えなければならない。 義歯を選択した場合、欠損歯数に比べて義歯が大きくなる問題がある。さらに、犬歯にクラスプがかかるといった審美的な問題や孤立歯(4)の過重負担の問題がある。レストや連結子、7のクラスプは剛性のある金属にしてノンメタルクラスプデンチャー(REMARKS10:P.51)にすることも一法である。選択する義歯構成要素設計キーポイント問題解決設計の要点設計26一側性臼歯義歯中間義歯設計25、26 上顎 ケネディーⅢ級、Ⅲ級1類異物感が少ない連結子の走行ができるか。審美的な配慮も必要である。孤立歯が過重負担にならないように配慮する。支台装置連結装置義歯床人工歯ケネディーⅢ級1類

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