1歯欠損から1歯残存までを補綴する Best Denture Design 【増補改訂版】
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のと※設計の解説中の( )内数字は、第1章の「Pattern1〜62」に相当します。ご参照ください。φ0.9㎜ワイヤークラスプ(Goose-neckwireclasp)ここで鑞着レスト付キャストクラスプパラタルストラップ(スティップル付与)舌面レストキャストクラスプ118選択する義歯構成要素設計25問題解決設計の要点設計キーポイント◦間接支台装置は、4〜7の中で選択する(16)。◦できるだけ広い範囲で内側性把持が得られるようにする(16)。◦直接支台歯に義歯の沈下に抵抗する確実な支持が必要である(22)。◦2のクラスプは、審美性に配慮する(25,35)。◦大連結子は、できるだけ左右対称に走行させる(37)。◦欠損の前方部は発音に影響しないように薄くし、口蓋前方を大きく開ける(38)。◦違和感の少ない第2小臼歯から第1大臼歯付近を走行させる(37)。◦吸収した顎堤の形態を考慮して床縁を決める(40,41)。◦顎堤にアンダーカットがあれば、わずかに乗り越える位置に床縁を設定する(40)。◦中心咬合位では残存歯と均等接触させる(50)。◦義歯の頰舌回転と審美性に注意して側方運動時の咬頭傾斜を調整する(53,55)。一側性前歯・臼歯義歯中間義歯 中間欠損ではあるが、犬歯がなく前方での直接支台装置による義歯の維持安定は期待しにくい。犬歯を含む4歯中間欠損で頰舌回転を抑えるために欠損と反対側の間接支台装置が重要な役割を果たす。 大連結子はねじれが起こらないようなストラップが適当である。間接支台装置は、審美性に影響がないならば、4と6も選択肢になる。2はノンメタルクラスプデンチャー(REMARKS10:P.51)のレジンクラスプを選択することも可能である。ただし、顎堤のアンダーカットの程度によっては、むしろレジンクラスプが支台歯の歯頸部を覆いすぎてしまい、かえって審美性が劣る場合もある。支台装置連結装置義歯床人工歯義歯の頰舌回転を抑えるために、どの位置に間接支台装置を設けるか。審美性にかかわる前歯の維持装置への配慮も必要である。ケネディーⅢ級

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