1歯欠損から1歯残存までを補綴する Best Denture Design 【増補改訂版】
15/18

のとφ0.9㎜ワイヤークラスプ基底結節レストここで鑞着パラタルストラップ(スティップル付与)◦3と34で内側性把持を担う(16)。◦3には遊離端部の遠心移動に対応するために基底結節レストがよい(22,23)。◦内側性把持が確保できれば審美性を考慮したクラスプにする(24,25)。レスト・ガイドプレーンキャストクラスプ歯頸部を開放する◦大連結子は、薄く幅広いパラタルストラップがよい(18,37)。◦舌感を考慮してスティップルを付与する(37)。◦支台歯歯頸部は、できるだけ開放する(27)。◦義歯床での支持も配慮して十分な大きさを確保する(6,39,41)。◦義歯床辺縁は、軟らかい粘膜上に設定する(40)。◦側方運動時の人工歯での接触は避ける(53,55)。◦第2大臼歯での接触は弱めにする(52)。95 直接支台装置は両側にあるが、犬歯と第1小臼歯であり、把持効果は高くはない。内側性把持(15)を確実にするためには、支台歯の高さと適度な豊隆が必要である。そのうえで、外側性把持(15)を得るためのガイドプレーンの形成を、マイナーコネクタと遠心隣接面に確実に形成する。 十分な把持が得られない場合、あるいは基底結節レストが設定できず、遊離端部の遠心移動を抑えられない場合は、維持部はキャストクラスプにする必要がある。4の口蓋側に死腔が存在する場合はメタルアップにする(27)。選択する義歯構成要素設計キーポイント問題解決設計の要点設計2両側性臼歯義歯遊離端義歯設計1、2 上顎 ケネディーⅠ級選択の余地が少ない間接支台装置をどのように利用するか。4をどのように守るか。審美性を犠牲にせず、どのように義歯を安定させるか。支台装置連結装置義歯床人工歯ケネディーⅠ級

元のページ  ../index.html#15

このブックを見る